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JEC2017モデル大試乗会 in 成田MXパークにて [BCRTレポート]

私達数名がウエポンカップで走っている最中、成田MXパークではJECによる2017年モデルの試乗会が開催されていたようです(すいません、ちーっとも知りませんでした)。
当日お互いの会場でLINEして、改めてMailでレポートを頂きましたので参考までにUPしておきます。
本人も口にしていますが、飽くまでも個人的な感想ですのでね。
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来年まで我慢しきれずにエンデューロバイクの大試乗会に行ってきました。
JNCCのレース会場でちょっと乗るよりじっくり何度も乗れるますし、距離的にも比較的近かったので有意義な試乗でした。
以下、普段バイクに乗っておらず、レーサーも一年以上所有していない人間の感想です。
1.jpg
乗ったのは・・・
ヤマハ(YZ125X、YZ250X、YZ250FX、YZ450FX)、ハスクバーナ(TE250、FE250)、ホンダ(CRF450RX)、KTM(250EXC)、シェルコ(SEF-R250)
ベータとTMも来てましたが私は乗れませんでした。
なお、試乗車の慣らし状況とかは各社バラバラのようです。
ホンダだけは慣らしが出来ていなかった感じ。

では、気になったバイクを3台、順に書いてます(凄く個人的な感想ですが)。
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1.ハスクバーナTE250
te250.jpg
全てにおいて気持ちよく走れました。

・車体が軽く感じる。
スペック上というよりは体感上で2ストのYZ125Xと同程度に感じました。。
試乗会に参加する前は一番興味のあったYZ250Xより一クラス軽いような印象。
これはコーナリング等で意図した角度に早く傾けられるという感覚です。
KTM250EXCも試乗しましたが、あちらはリンクレスなので私は乗ってすぐには馴染めませんでした。
前車がハスクのWR125だった事も影響しているかもしれませんが、ハスクの車体設計が自分の感性に合っているような気がします。

・マップ切り替えスイッチが便利
トラクション重視の「アドバンス」と、パワー重視の「スタンダード」が、右手のスイッチ一つで切り替え可能です。
アドバンスだとトルクもパワーもコーナリングでバランス良く楽ちんで、難所でもアクセルを開けすぎて暴走という事は無いような感じです。
対してスタンダードにすると2スト250らしい加速感で、直線ではフロントが浮いてくるような感じもします。

・セル付き
これが今の国産2ストにない利点ですね。
2ストとはいえ250だと125より多少キックは重くなります。
例えばYZ250Xでも通常路面ではさほど気にならないのですが、足場の悪い所等で止まってしまったらちょっと嫌ですよね。
それがセルがあることで解決されます。

とにかく2スト250でイメージする暴力的な部分は全く感じず、行きたい所に向きたいように向けられる車体と、欲しい出力が欲しい時に欲しいだけ手に入るエンジン。
超ユーザーフレンドリーな2ストローク。そんな感覚でした。
これで価格が国産並みだったら即決なんですけどね(笑)

2.ヤマハYZ250FX
yz250fx.jpg
・バランスの良いバイク
昨年までのモデルは乗った事が無いので分かりませんが、セルが直ぐにかかって楽ちんですし、TE250程軽くは感じないものの、マスの集中というか全体のバランスが良くて、コーナリング等で意図した角度に車体を傾けられる気がしました。
ただし瞬時に向きが変わり始めるTE250やYZ125Xに比べたら一拍遅く感じます。

YZ250XとかTE250とか450クラスのような圧倒的な加速感はないですが、広い直線等で少し開けてみた時にそれなりに充分速度が出ていく感じです。
どうせ自分は殆ど使う機会は無いので実用上250FXで充分かもとは思いました。

マスの集中でWR250Fより体感上は軽く、パワーは上に感じます。
押しが入ったりすると車重さも感じるのかもしれませんが、普通に走っていればトータルで疲労が少なそうなバイクです。
TE250もそんな印象ですが、価格と耐久性等を考慮すると、僕には国産のこっちが今はベターかなと思いました。

ただし、排気音がうるさい気がします。
いきなりエンジン掛けられるとちょっと驚くほど。

3.ヤマハYZ250X
yz250x.jpg
250FXに比べて体感で少し軽いですが、2ストに期待したほどは軽く感じませんでした。
これは後で乗ったTE250が更に軽く扱い易すぎて、2ストに対する印象を上書きしてしまったからかもしれません。
反面、2スト250という言葉からイメージする暴力的な加速感という意味ではこちらの方がやや上な感じです。

設計が古いYZをモディファイしたという事前情報が頭にインプットされているためか、乗りやすく仕上げられているものの、やはりまだ2スト250という感じが残っています。
良くも悪くも2ストらしさが残されているバイクだと感じました。

トルクは凄くあってどんなところでも不足は感じなさそうです。
コーナリングでもトルクがある上に450FXとかに比べて「スッ」と傾けられるのでとても楽に曲がれます。
ただ、裏に隠れた2ストらしさが見え隠れするため、体力的に楽な試乗会では楽しいだけですが、疲れた時や難所でアクセルを誤ったり、
体力が落ちてきて抑え込む事が出来なくなった時にどうかなとは感じました。

そう考えるとエンデューロではTE250のようなマップスイッチが欲しいですし、ガレでのエンストを考えるとやはりセルも欲しいです。
そしてやはりフレーム等を見直していただいて、TE250のように軽く傾けられるようにしていただければ・・・。
と思ったんですが今の価格では無理ですね・・・悩ましいところ。


気になったのはここまでで、以下は順不同で簡単な感想です。

ヤマハYZ450FX
yz450fx.jpg
クラッチがやや重い。
セローと同程度の重量とのことで乾燥路面ではそこまで重くは感じませんが、マディだと扱いきれないそう。
トルクが太く、パワーの出方も下はマイルドで比較的扱いやすいです。
どういうマッピングかは聞かなかったので不明。

ホンダCRF450RX
crf450rx.jpg
クラッチが凄く重い。
マップ切り替えスイッチ不調でフルパワーしか試せなかったためか、FXよりパワーが唐突で滑りやすい上に、狭い場所とかで大変そう。
サスペンションも硬く感じました。
調整できるそうですが、クラッチの遊びやアイドリングも個体差が大きく、とりあえず持ってきただけで試乗会向けにセッティングされていない印象でした。

SHERCOSEF-R250
sef-r250.jpg
車体はとても軽くエンジンもマイルドで、トライアル的なセクションでは扱いやすいのかもしれませんが、逆に言うと自分みたいな素人は(車体の向きが変え易過ぎて)ふらつきやすく、広い場所では加速等がちょっと物足りなかったです。
昼に観戦したエキシビジョンレースではぬたぬたのところを、このシェルコとベータだけはトラクションで登っていたのが印象的でした。
タイヤも関係すると思いますが、他のバイクたちはパワーで登っていた感じです。

KTM250EXC
250exc.jpg
ハスクと似た車重ですが、リンクレスが全てにおいて私には馴染めず。

ヤマハYZ125X
yz125x.jpg
ハスクのWR125に似て軽くて扱い易さや小回りさせ易さが凄いですが、パワーは回さないとやはりやや不足気味で、ライダーが考えて走らないとトルクが助けてはくれない感じです。
車体は意図した通りに傾けられるTE250と似た感じでした。
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各モデルの試走感想と言うものは人それぞれ。
その人の経験や技量によっても異なるでしょうし、今迄乗ってきた車両にもよるでしょうし何を求めているかと言う点でも違いが出てきますよね。
今年の成績やメジャーネームライダーの一言ってのも気にならない訳じゃありませんけど、何よりもフィーリング(相性)が肝心なのかと思います。
そう言った点では、今回の様な各社各モデルの乗り比べ試乗会はとっても有意義な企画だと思います。
尤も、お財布事情ってのも肝ですけどね。
或いは私のように、自らのコンディション(衰え)を把握し易いようにとか、さぼらず乗る為とかの理由から2ストに乗るってのもありかと思います(昨年今年と怪我をして絶不調ではありますけど)。

にしても、注目は”やはり”と言うべきかYAMAHAのモデルが中心となるようですね。
Husqvarna(実際にはKTM改)が気になるってのは少々意外でしたけど。
来年には復活を期しているようですので、是非是非宜しくお願いします。
・・・・・BCRTもブルー比率が益々もって増えそうな?


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