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KTM OFFロードモデルのラジエターホースコネクター? [インプレ]

何だかちょっと解り辛いタイトルですが、昨今のKTMオフロードモデルに共通するラジエターホース関連のお話です。
このブログで整備ネタを掲載する事は滅多にありませんが、今回は面白いといいますか「ヘー,ふーん,そうなんだー,何故,他に方法なかったの,ちょっと日本じゃ考えられないよね,でもありって言えばありかな」何て思ってしまった箇所がありましたので、整備情報というよりネタとして報告します。
それは、モトクロッサーでもエンデューロマシンでも共通する写真部分です。
5.jpg
左右のラシエターをホースで繋ぐのは当たり前の事ですが、その繋ぎ方が独特です。
「今更ですか」と言われてしまうとお恥ずかしい限りですが、この部分に問題が発生した事がなかったので、正直あまり気に留めていなかったのですよ。
今回、BC試乗車(私の愛機)である150XCのフレームを塗装するに当たり、全バラしている最中に?という事となった次第です。
中を除いてみる(パーツリストやマニュアルをみると)、とある程度の構造は勿論理解できますが、分解の仕方が解らない。
無理にバラすと、フレーム下から顔を覗かせているアルミパイプを傷つけたり凹ませたりしてしまいそう。
(ま、いいやって事で、ラバー部分をちょいと強引に取り外し、隙間からハンドソーで切断しちゃいましたけど)
実際の部品構成は、Y-CONNECTOR CPL./77235071044(写真左部分)とHOSE CONNECTOR L=172.5/77235073000(写真右部分)という2点となります。
1.jpg
左部分はT字型のパイプの両端に仮称ラバーコネクターが非分解の金属バンドて固定されています(この両端に左右のラジエターを繋ぎます)。
そして右側のアルミパイプをT字型パイプに接続します(フレームから突き出たパイプ部分にラジエターホースをつなぎます)。
写真でわかると思いますが、圧入ではなくOリングという訳でもなく、ネジ式となっています。
一瞬、クーラント漏れないの?と不安になりますが、ネジロック剤が塗布されていますので、この部分がシールの役目も兼ねているのでしょう(熱膨張云々は置いといて)。
部品を見てしまうと簡単ですが、フレーム内部に於いて結合されている2点の部品を取り外すのに、事前に構造が把握できていないと難しいと言わざる負えませんよね。
だからこそのブログネタな訳です。
・・・今まで症例を目の当たりにした事ありませんが、所詮はゴム製部品なので、
2.jpg
経年劣化などで、この辺りからクーラントが漏れ始めても何の不思議もありません。
”転ばぬ先の杖”(ちょっと意味違うかな)
さておき、KTMのマニュアルにも詳細な整備情報は掲載されていませんので、参考までにって事で。

取り付け方は至って簡単。
T字コネクターを左右どちらからでもフレーム内部に差し込んで・・・この際ゴム部分にシリコングリスを軽く塗っておいたり、ドライヤー等で少し暖めておくと容易に作業出来ます(それでも、ちょいとフレームに擦りますが)。
そんでもって、アルミパイプをフレーム下側から差し込んで、クルクルクルっと捻じ込みます。
でも実際にはネジロック剤がありますので、手で簡単にとはいきません。
そこで、特別なパイプ用レンチを所有していない場合、写真のように一工夫してみましょう。
3.jpg
パイプに傷つき防止用のゴムチューブ等をつけて(パイプ内部にも、変形しないように小径パイプ+ゴムチューブを差し込んでおくと尚可)、捻じ込んでいきます。
割と容易に捻じ込めますから、無理にレンチで挟み込む必要はありませんよ。
ただし、奥まで捻じ込む事が肝心なので、ライトを当てて内部の状態を確認する事を忘れずに。
4.jpg
この部分までは入りますので。

どうでしたか?知ってました?(ご存知の貴方は流石です)
構造が分かってしまえば、逆の手順で取り外す事も可能だと思いますが、万が一失敗(傷や凹み)してしまっても、然程高価な部品ではありませんので、ご心配なく。
設計上の苦肉の策であったのか?当たり前の方法なのか?真実のところは解りかねますが、整備性を踏まえ日本では類を見ない施工だと思いませんか。
発想の豊かさなのか割りきりなのか、決して否定している訳じゃなく、面白いなーと思ってしまったという事なのですよ。
このような面白整備ネタや、一工夫レベルの話題であれば以前にも今後もお知らせする事があると思いますが、経験や技術を要する部分に関しては[生兵法は・・・]って言葉もありますので、秘め事としておきます。

150XC、整備する時間がありませーん・・・来週のモトビ走行会間に合うかな?
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